世紀を跨いだインターネットの10年間

俺がネットを使い、使われ始めてもうすぐ10年が経過する。

俺が10年生きた間に様々な人生のイベントをクリアしてたりフラグ立ったり立たなかったりしてきたように、
ネットの10年間にもいろんなことがあった。本当にいろんな事があった。
・「斬鉄剣」「侍魂」「ムーノーローカル」などのテキストサイトの隆盛とブームの終焉
・圧倒的な情報力・更新力を持った「俺ニュース」の存在と影響
・「ちゆ12歳」から始まったVNIブーム
・「あめぞう掲示板」に端を発する匿名掲示板の勃興とその影響力
・ネットゲームの流行、それに伴うウェブ上コミュニティの成立と対立
などなど。



この10年間でインターネット文化ではさまざまなことが起きてきた。
10年前には実現しそうもなかったことが、今は日常の1ピースとして嵌め込まれている。
10年前には予想すら出来なかったことが、今では決して欠かすことの出来ない社会要素となった。
そうしてインターネットは「社会的にも経済的にも重要な要素である」という位置づけを手に入れた。



インターネット文化は未だ健在だ。
10年前とはカタチは違えど、本質は変わっていない。
ネットの本質にあるのは「誰かと繋がっていたい」という、人が持つ自然欲求の発露だ。



俺はその文化にどのように関わってきたのか。
日々を無為に過ごすコンテンツ消費者でしかなかったのか。
「価値ある何か」を作り出そうと足掻く生産者だったのか。
10年間を改めて振り返り、俺は何を捧げ、何を得たのか?



今から10年後、俺は何かを得ているのだろうか?
それともまたよく分からない何かを消費し、失っているだけなのだろうか?